【まとめ】ナシームニコラスタレブの反脆弱性とは?感想と学べること

こんにちはヤニックです

 

ナシームニコラズタレブの反脆弱性~不確実な世界を生き延びる唯一の考え方(上)~を読んだので

自分の勉強用にまとめとアウトプット、感想を書いて行こうと思います。

 

 




反脆弱性とは何か?

「反脆弱性」とは「脆弱じゃないこと」になります

普通、脆弱の反対は?と聞かれれば「強固」「頑強」と考えがちですが、筆者の考えは違って

 

ストレスをかけられるほどに強くなること

 

と定義しています

まるで人体のそれのように、一度壊れた骨は強くなって再生するし、けがをすれば皮膚は分厚くなるし、筋トレで筋繊維を痛めつけるほどより筋肉は太く強くなる。

これが反脆弱性の定義

 

 

筆者は言います

 

反脆弱性的な考え方(生き方)をしようよ

 

というのは「頑強」はあくまで強いだけであって壊れることもあるわけで(どれだけ強固な家や車でも壊れる時は壊れる)

反脆弱性があれば(死なない程度のストレスでも無ければ)ストレスを糧にしてより強く、より成長出来るわけですから。

何が起こるかわからない先行き不透明な今の世の中、予測するのは困難だから

予測をすることより、予測が外れても良いように”反脆弱性”を身に着けたいよね

というわけです。

 

本の副題にもある通り

「不確実な世界を生き延びる唯一の考え方」を身に着けよう、それが「反脆弱性」だよというわけです。

 

反脆弱性の考え方は色々な分野で応用できるわけですけど

僕は常々「体に悪いものは食べた方が良い(過剰にならない程度に)」「汚いものは摂取した方が良い」という考えを持っています。

死なない程度のストレス(雑菌や体に悪い栄養素)は体を強くすると思っているからです。

以前、断食道場の先生に

 

「体に悪いものもたまには食べますよ、弱くなっちゃいますから」

 

と言われて得心したこともあります。

思えば、子供の頃はせっかちな子供で、手を洗うということが大嫌いな子供でした

親も商売をやってて忙しいので、僕に構う暇など無く、いちいち

 

「手を洗いなさいよ」

 

なんて口酸っぱく言われた記憶がありません。

外で泥遊びをした手で(流水で適当に洗った記憶はあるけど石鹸は時間がかかるから嫌いだった)平気で食べ物を掴んで食べていた記憶しかありません。

 

別に「手を洗うは意味がない」と言いたいわけでなく。

そこそこ不衛生でも健康だった、というのは事実だったわけで

その頃の記憶が「体に悪いものは食べた方が良い(過剰にならない程度に)」「汚いものは摂取した方が良い」という考えを今でも持ち続ける理由になのだと思います。

 

予防接種ももとより体内に微量の毒素を入れて免疫力を高める行為ですしね。

清潔すぎることは「頑強」「頑健」な行為なのかもしれませんが

清潔すぎないことは「反脆弱性」のある行為なのだと思っていままで生きてきましたが、これまで健やかに生きているので間違いとも思えません。

 



明日から収入がゼロになったらあなたは何を失いますか?

で、気になるのは「果たして自分の生き方は”反脆弱性”のある生き方なのか?」ということ、まずはそこが知りたい

著者はこの問いに「失うものの大きさ」を考えることで測ることが出来ると答えてくれます。

失うものが無い(もしくは少ない)人は得るものしかないので「反脆弱性」があると言います。

 

仮に、明日から収入がゼロになってそれがしばらく続いたらあなたは何を失いますか?

 

僕はこの問いについて妻のナツキと二人でキチンと話し合った

話し合った結果「特に失うものはないよね」という答えに行きつきました

 

僕にはどんな時でもついてきてくれる妻がいるし

頼れる両親も兄弟もいる。

お金の関係だけの仲間はいないので、僕の元を去る人はいないだろうし

地位も名誉も無いので失うものは無いし

借金はしていないので借金のカタに取られるものもない。

資産はあるのですぐに無一文になることもなく、この先10年くらいは生きられるし、運用出来れば増やすことも出来る(収入と資産は別、この問いでは明日”収入”がゼロになったら?という話をしている)

 

むしろゼロになるくらいの方が開き直れるのでパフォーマンスは増大するかもしれない。

僕にはこれまで培ってきた知恵や知識や成功体験があるので再び「何かを得ること」は難しくない。

 

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僕は、失うものが極端に少なく、得るものしかないので、自分の生き方は「反脆弱性のある生き方」と知ってなんだかとても気が楽になったものです。

一言で言えば

 

失うものが無い人は強い

 

そう言う意味で言うと芸能人は「頑強」ではあるが「反脆弱性」は無いと言える

多目的トイレでゲスイ不倫をした芸人のように、一度信用を失えば一撃で葬り去られるし、その失うものの大きさは甚大である。

もちろん、ミスをチャンスにつなげる強かさがあればその限りでは無いけど、今の世の中、風当たりが強すぎる。

 

著者はまた、サラリーマンは「頑強」だが「反脆弱性」は無い

個人事業主は「反脆弱性」がある、とも言っている

僕はサラリーマンも個人事業主も経験したからわかるけど、それは合っていると思う。

 

「その会社でしか通用しないような」局所的なスキルしか持ち合わせていないサラリーマン

もしくは「代替えが簡単に効くような仕事しかできない」サラリーマンほど

倒産したり首になった時に失うものが大きく、得るものが少なく「脆い」

そういうサラリーマンは何も無ければ「頑強」だけど何かあった時に「脆い」

 

個人事業主は毎日、毎月何かしら予想できないストレスにさらされるので、その分強くなる、つまり「反脆弱性」が自然と得られる。

ただ”すべての”個人事業主が「反脆弱性」があるとは僕は思はない

”自分の頭で考える”個人事業主だけが「反脆弱性」を得ると個人的には思っている

その理由はこの後で解説しようと思います。

 



リスクを踏まえた上での生き方を模索しない方が「リスクがある」

著者は「サラリーマンは何も無ければ「頑強」だけど何かあった時に「脆い」よ」と言いっぱなしなわけではなく

サラリーマンでも「反脆弱性」を得る方法を解説してくれている

それが著者の言う「バーベル戦略」

 

バーベル戦略は簡単に言えば「安全を担保した上でリスクの高いことに挑戦しよう、中間は無しで」ということになる。

簡単な例を挙げれば「働きながら副業しようよ」というのが一番わかりやすいと思う。

会社から安定的な収入を得ながら、不安定な事業に挑戦しようということ(本業は暇なほど良いとも)

 

もちろんこれは一例であって、バーベル戦略は色んな分野に応用できる。

90%を安全な商品に投資し、10%をハイリスクハイリターンな投資に回すというのがバーベル戦略の骨子

ミドルリスク・ミドルリターンの中間に100%はダメと言うわけです。

 

大層な名前の割に”まとも”な戦略だけど、不確実性の高い世の中を生きていくうえでは含蓄のある戦略と思います。

ただ、世の中にはリスクの高いことを避け続ける人もいるわけで

どれだけの人が、時間とエネルギーとお金のたった10%でも「リスクの高いことに費やせてるのかな?」と思うと

実はそういう人ってあんまりいないんじゃないかな?って気持ちになります。

 

個人的には少しでもリスクの高いことに挑戦することの方が

100%「安全なこと」に投資するより面白いし、反脆弱性が得られるなら、なお良い戦略だと思う

それでも無暗に「リスク」を恐れる人はごまんといると思うけど。

なんでもかんでもリスクを排除するんじゃなくて

リスクがあると前提した上での生き方を模索しない方が「リスクがある」ということを知らないと

これからの時代キツイんじゃないかなって思います。

 



リスクが極めてゼロに近い超優良投資先とは?

ユダヤ人がお金儲けがうまいのは、頭がいいからでも、口が達者だからでもなく、教育に重点を置いているからと聞いたことがあります。

僕の考える究極の反脆弱性は”頭の中にあるもの”と思っています。

 

先ほどの、収入がゼロになったら何が残りますか?という問いを考えていた時に僕はふと思いつきました

 

「頭の中にあるものだけは絶対にゼロにならない」

 

ユダヤ人がなぜ教育に投資しつづけてるのか、心で理解した気持ちになりました。

特定の国や地域を持たず、多くの中傷や迫害を受けたユダヤ人は「非常に脆い」民族であると言えます。

でも、生き残り戦略で「反脆弱性」を得るために彼らは、絶対にゼロにならない教育を選択したのだと。

金儲けのうまい人は、無一文になっても自分自身という財産を持っている

エミール=オーギュスト・シャルティエ(フランスの哲学者)

 

先ほど、個人事業主の中でも”自分の頭を使える”事業主は「反脆弱性」があると言ったのも上記の理由からです。

頭が使えなければ、個人事業主は「脆い」存在です、まだ「頑強」なサラリーマンの方が安心していられます。

頭が使えなければ「脆い」というのは、もちろん個人事業主に限らず、すべての人にも当てはまりますが・・・

 

「本を読んでいる」「学んでいる」という言葉を吐くと「なんで?なんの為に?」と聞き返されて答えに困ることがあります。

僕としてはリスクが極めて小さい生存戦略を実践してるだけなんだけど、それを説明するのはめんどくさいのでいつも

「本を読むのが好きだから」とだけ答えるようにしてるけど。

 

本当に大事なことって実はみんな隠してたりします。

 

いや、隠すつもりがあるわけじゃなくて・・・説明が面倒だったり、言ってもどうせ理解されないだろうからなぁ・・・

と思って言わないだけで、意地悪でそうしてるわけじゃないんだけど。(だからブログに書いてるのだけれど)

 

本当に大事なことって、主体的に知ろうとしない限り中々知ることは出来ないんです。

テレビやネットから流れてくる、受動的な情報だけでは絶対に知ることは出来ないんです(「反脆弱性」なんて難解な言葉を使ったところで視聴者率は上がらないから、視聴者が求めてるのは簡単な娯楽だから)

 

なので、あなたの隣に座る同僚は、何食わぬ顔で、あなたの知らない所で

リスクが極めて小さい生存戦略を実践してる可能性だって十分にあるわけです。

虎視眈々と「反脆弱性」を高めてることだって十分にあるわけです。

 



簡単なまとめ

そういったわけで最後にまとめると

・不透明な世の中を生き抜くには「頑強さ」ではなく「反脆弱性」を得ること。

・失うものを減らし、得るものを増やすこと

・少しだけでもリスクを取ること

・リスクを恐れるのではなく、乗りこなす術を身に着けること

・これは僕の考えですが、ユダヤ人が実践しているリスクが極めてゼロに近い生存戦略を採用すること(学ぶことは得るものを増やす行為)

 

著作も書いていますが、学ぶときは「体系的に学ぶより」「ランダムに学ぶ方が良い」と書いています

ランダム性から学ぶことこそが「反脆弱性」を育むと言えるわけですし

「体系的に学ぶ知識は」「頑強な」知識しか得られません。

 

著者が一貫して本の中で書いていることは

ランダム性を嫌うな、排除するな、ランダム性を糧とする「反脆弱性」を身に着けよということです。

ランダムを乗りこなす柔軟な生き方を身に着けることこそが、不透明な世の中を生き抜く方法というわけです。

 

僕もこれまで何でも独学でランダムに学んだおかげで「抽象的思考」という武器を手に入れました。

これも、知ってる人は当たり前に使ってる超強力な武器なんですけど、自分から学ぼうと思わないと知らずに人生終わります。

知らなくても困らないけど、知ってると超便利です。

 

なんだか不公平な世の中ですよね~

でも「天は自ら助くる者を助く。」という言葉があるように

主体的に、能動的に努力した人にこそ強力な武器が与えられるのは、ゲームでも映画でもどこの世界でも同じっすよね。

 

「ランダムで良い」って言ってるわけですし「何を学んでいいか分からない」と言うのではなく

何か気になったものから学んでみても良いと思いますよ。

あなたの好きなものは何ですか?一番に思いついたものから学んでみましょう

「異性が好き」というのなら恋愛心理学っぽいものから始めても良いと思いますよ

 

「教育」はリスクがほぼ無いうえに、リターンが死ぬまで得られる最優良投資先です。

2021年は外に出られる機会がめっぽう少なそうですし

こう言う機会にでも”教育”に自己投資してみませんか?

 

 

知識に投資することは、常に最大の利益をもたらす

ベンジャミン・フランクリン

 

人生ってそんなに面白いもんじゃないと思っているんですよね。だからこそ、自分で面白くするってことが大切

みやぞん

 

自己投資に最適な本はここで紹介しています(宣伝)

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

 



 

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