こんにちはヤニックです
不定期連載中の日記、第10弾です
第9弾
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先日、僕がブログを教えている27歳の男の子とスカイプをした。
彼には好きなものがあり、それがアメリカで、アメリカのことだったらなんでも好き、彼には夢があり、出来ることならアメリカ横断の旅をしたい、ということだった。
でも、お金も時間もなくて今の自分には到底無理・・・と半ばあきらめかけているようにも見えた。
話を聞いていて、喉元まで出かかった言葉を僕は飲み込んだ・・・・
僕は心底こう言いたかった
「そんなに行きたいなら、多少無理してでも、若いうちにアメリカに行っておきなさい」
でも、言わなかった。なぜなら、僕自身、若い頃にそうやって言われるんのが大嫌いだったからだ。
若い頃、頼みもしないのに、おじさんたちは僕にいろんなアドバイスをくれた
ローンでマイホームを持ちなさい、結婚しなさい、愚痴を言ってもいいが、会社に逆らうのは止めなさい、結婚して子供をもうけなさい、定年まで働きなさい・・・・
その中に「若い内に遊んでおきなさい」というアドバイスもあった。
僕は、おじさんたちのアドバイスを全部、聞いたフリして無視していた、だって、彼らのアドバイスの通りに生きたら、彼らみたいになるってことでしょ?
会社の、上司の、家庭の愚痴をグチグチと話し、顔に生気が無く、勉強することを忘れ、なんの為に働いているのか、なんの為に生きているのか(きっとローンを返すために生きてるんだろうけど)わからないような、お昼ごはんを必死で節約し、ゴルフとパチンコの話をして、爪に火を灯して生きる
そんな生き方はまっぴらだったから、全部無視して、むしろ逆のことばかりやっていた。
愚痴を言う時間をすべて勉強時間にした、家を買うお金を全て投資に回した、定年まで働くことを止め脱サラした。
彼らはまるでこう言っているようだった。
自由に遊べるのは若いうちだけ、だから今のうちに遊んでおきなさい、結婚して子供ができたら、遊ぶことは忘れて、馬車馬のように働きなさい。
その言葉に、ひどく反感を覚えた。
いや、20代だって、30代だって、40代だって50代だって、何歳だって、遊ぼうと思えば絶対に遊べる、そういう人生を選択しなかった人の後悔の言葉を、僕に浴びせるんじゃない!!僕はあなたじゃない!!
そう思っていた。
だから、先日スカイプした、彼に、同じことを言おうとしている自分に気づいて、言葉を飲み込んだ。
でも
僕は1つだけ勘違いしていることがあった「若い内に遊んでおけ」この言葉に若い頃は激しく反感を抱いたものだが、今では、その言葉は正解だったと思っているからだ。
最近になって気づいたことが1つある。
20代には20代の遊び方があり、30代には30代の遊び方があり、40代には40代の遊び方があり、50代には50代の遊び方がある、もちろんその先もある
ただ
20代の遊び方が出来るのは20代だけなんだ
20代、たしかにお金が無い、でも、その代わり体力と勢いがある。
お金が無い、いいじゃないか、格安航空券を買って、安ホテルを探し回って旅をする、時には車内で寝たり、ファミレスで一夜を明かしたり・・・ヒッチハイクをしたり、そういう旅が出来るのは、体力がある若い頃だけだ。
そういう旅も面白いし、そこでしか経験出来ないことは山ほどある。
もちろん、いくつになってもそういう旅をしている人もいるから、若い頃じゃないと出来ないわけじゃないけど、大半の人は、歳を重ねる毎に億劫になり、そして臆病になる。
アメリカでヒッチハイクとか・・・・怖くない?変なところ連れていかれたらどうするの?言葉はどうするの?
と、歳を増すごとに、やる前から、出来ない理由を探す人が増える、やってもいないのに。
何も考えず、勢いで行動できるのは、若者の特権だ、多少の失敗も、体力でカバーできる。
その特権を使わないのは、やっぱりもったいないよ・・・・
20代の頃、仲の良い友人と、アメリカを横断する計画が持ち上がったことがある、結局は立ち消えになってしまったが、僕は今でも後悔している。
あの時に行っておけばな・・・
その時でしか経験できなかったことが、山ほどあっただろうに。
その時にしか出来ない旅行だっただろうに。
人は、やってしまった後悔より、やらなかった後悔をずっと、ずっと死ぬまで憶えているものだ。
僕は後悔の無い人生を送りたい、だから、やりたいと思ったことはその時にやってしまうのが良い、やったことを後悔するかもしれないけど、やったことの後悔はその内に消え去る
でも、やらなかった後悔は一生残る。
先日スカイプしたDくん、もし、奇跡的にこの記事を読んでいたら、やっぱり、君はいますぐアメリカに行くべきだ。
そんなに好きなら行動するべきだ。
必死でお金を貯めてアメリカに飛びなさい。
日本では経験出来ないことが山ほどある。
人の優しさを知ることもある。
人の怖さを知ることもある。
日本の良さを知ることもある
日本の悪いとこを知ることもある
寒い思いをするかもしれない
ひもじい思いをするかも知れない
騙されるかもしれない
喜ばれるかもしれない
感謝されるかもしれない
涙が止まらないくらい感動するかもしれない
アメリカでの経験が君を変えるかもしれないし、変えないかもしれない、人生が変わらないかもしれないし、アメリカに行ったことを後悔するかもしれない。
でも、別にそんなことはどうだって良い、やらなかった後悔を一生し続けるよりはるかにマシだ。
アメリカから帰って来たあとのことは、その時にまた考えればいい、先の事を心配したって何もならない、だって未来はまだ来ていないんだし。
人は僕のアドバイスを見て、無責任と言うだろうか?
いや
若い頃、おじさんたちが僕にしてくれたアドバイスも、随分無責任なものだった、だから、結局は同じこと
おじさんのアドバイスなんて、無責任なもんなんだよ。
続く
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